映画化として話題になった『かがみの孤城』の原作者・辻村深月(つじむらみづき)さん。
辻村さんは同じ作家仲間からも天才と認められている、直木賞作家のお一人です。
今回はそんな辻村さんが、天才といわれる理由や最高傑作について紹介していきます。
作家・辻村深月さんが天才といわれる理由3選!
- メフィスト賞を受賞したデビュー作は高校生のときに生まれた
- 原作5本が映画化、マンガ化や舞台化も多数
- それぞれの小説の世界観や登場人物がリンクしている
メフィスト賞を受賞したデビュー作は高校生のとき執筆
辻村深月さんのデビュー作、2004年の『冷たい校舎の時は止まる』は第31回メフィスト賞を受賞しました。
実はこのデビュー作、辻村さんが高校3年生のときに受験勉強から逃れるために書き始めた作品なんです。
高校3年生で書き始めたこの作品は、大学時代には一旦手が止まるも今度は就活が嫌で続きを書き始めたんだとか・・。
それからOL時代にも書き進め完成まで2年、デビュー作としてメフィスト賞受賞となりました。
辻村深月さん、デビュー作をようやく読めたんだけど、デビュー作からこのクオリティなの天才的過ぎる
— kzk_maeda (@kzk_maeda) July 15, 2023
原作5本が映画化、マンガ化や舞台化も多数
辻村さんはデビューから20年、原作5本が映画化されています。
映画化された原作
- ツナグ(2012年10月公開)
- 太陽の坐る場所(2014年10月公開)
- 朝が来る(2020年10月公開)
- ハケンアニメ(2022年5月公開)
- かがみの孤城(2022年12月公開)
さらにほとんどの作品が映像化やマンガ化されており、辻村さんの作品に対する反響の大きさが分かりますね。
とくに「かがみの孤城」は、2018年に本屋大賞を受賞して以降、マンガ化・映画化・舞台化までされているんです。
それぞれの小説の世界観や登場人物がリンクしている
辻村さんが天才といわれる理由は、辻村さんの個々の作品がリンクされていることが多いということにあります。
辻村さんの作品を読んでいると、世界観や登場人物が繋がっていて
「あっあれ?ここでこの子が出てくるの?」
ということが多々起きて読み手を感動させてくれます。
辻村深月さんの「青空と逃げる」
— mm@自分との約束を守る! (@mm34683188) October 17, 2023
こちらも「傲慢と善良」から辿り着いた本。1つの作品から2つの作品へとつながり、どっぷり引き込まれるとは思いませんでした。3作がリンクし、相乗効果で登場人物の物語がより厚く色濃くなりました。構成がすごい!
読書の秋を満喫しています。 pic.twitter.com/4kVToAF78y
天才!!! 辻村深月さんの作品 作品が繋がってたりするからもっと読んで1番好きなの
引用元:X
小説同士の世界観のリンクがまた読者を感動させていて、SNSには辻村深月さんはやっぱり天才!という声が多数ありました。
講談社のSNSにも辻村さんの作品のリンクについて紹介がありました。
辻村深月さん『かがみの孤城』(ポプラ社)、2018年本屋大賞受賞おめでとうございます!!
— 講談社文庫 (@kodanshabunko) April 20, 2018
辻村作品は各作品の世界観がリンクしているのも魅力のひとつ。画像の「辻村ワールドすごろく」を参考に、登場人物や世界観の繋がりを楽しんでみてはいかかがでしょうか。順番通りでなくても十分楽しめますよ! pic.twitter.com/N4Mjq5qBqN
作家・辻村深月さんの最高傑作はどの作品?
辻村深月さんはこれまで、短編長編あわせて50冊前後の単行本を出版されています。
ご結婚されていて、2児のママっていうところもまた凄いですよね。
どの本も評価が本当に高いですが、中でも最高傑作といわれている2冊を紹介します!
傲慢と善良
2019年3月に出版された、「傲慢と善良」は読者から高評価なうえ2019年にブクログ大賞を受賞しています。
あらすじ
40歳を目前に結婚に焦り始めた主人公と、35歳まで恋愛をしてこなかった2人の物語。
恋愛ミステリーなのか、ホラーなのか読者が考えさせられる内容です。
婚活を題材にしている辻村深月さんの『傲慢と善良』は心に刺さりまくるのでとてもおすすめです
— ぐしあ (@gp__a) February 4, 2024
『傲慢と善良』著 辻村深月
— しゅう (@SHU1230x0720) September 27, 2023
個人的には恋愛でもミステリーでもない指南書でもない新しいジャンルだと思う。
物語自体もすごく魅力的なんだけど、
読んでいくうちに自分の中にある傲慢さと世間知らずさに気付かされ、とにかく居た堪れない気持ちになる。
でもオススメだからぜひ読んで欲しい。
かがみの孤城
辻村さんの作品の中で特に注目を浴びている『かがみの孤城』が最高傑作という声が多かったです。
辻村さんの作品に共通するのですが、文書のリズムや言葉使いが大変読みやすく一気読みしてしまうと高評価でした。
あらすじ
入学すぐから同級生による嫌がらせで家に閉じこもるようになった、中学生のこころ。
ある日部屋の鏡から光が発せられていて、手に触れた瞬間見知らぬ城がある異世界へと引き込まれる。
オオカミ様とよばれる城の管理人と7人の子どもが過ごす異世界で、望みが叶うといわれる「願いの鍵」を探していく。
『かがみの孤城』/辻村深月 鏡の中の奇妙なお城に招かれた7人の中学生。 学校での居場所に悩む彼女たちは、なぜこの場所に集められたのか? 少年少女の1年間の物語。 なんて素敵な物語。
伏線回収の美しさ含め、とにかく色々刺さりまくってラストは大号泣でした
本当に読んでよかった
引用元:X
終盤の伏せん回収が鳥肌もの!
辻村深月さんの最高傑作についてSNSの声
かがみの孤城、評判いいな。原作自体、辻村深月が「最高傑作」っていうだけあるな。観に行っておきますかね。
— 北条由希弥 (@YukiyaHojou) January 6, 2023
あ、ちなみに小説は凄く良かったです、泣くまではなかったけども。ちな辻村深月の最高傑作は誰が何といおうとスロウハイツの神様。
— TALKINGMAN (@TALKINGMAN06) December 29, 2022
辻村深月【かがみの孤城】読了。
— まちだみつのり (@orepedia1973) December 28, 2022
おもしろかったぁぁぁ!
もう今年は辻村深月の年だった。
いっぱい読んでいっぱいドキドキしました。
ちなみに僕がおすすめする辻村深月の最高傑作は【凍りのくじら】です。
辻村深月は凍りのくじらかかがみの孤城かスロウハイツの神様かどれが最高傑作かで意見が分かれるので是非その3つは読んでほしい
— ソーキそば (@sokisoba__kue) January 22, 2022
『かがみの孤城』辻村深月 #読了
— 高月 (@taka_tsuki_) December 5, 2019
何故この本はこれほど希望に満ちているのだろう。学校に行かない子ども達の心情、心を通わせる過程が丁寧に描かれる。一方でめくるめく伏線回収も爽快。この城も彼らの出会いも愛が起こした奇跡であることを確かめて暖かな気持ちになってほしい。著者の最高傑作では。
やっぱりかがみの孤城が最高傑作っていう声が多かった
それ以外にもオススメな本はたくさんあるから全部読みたい!
人気作家・辻村深月さんのプロフィール
名前 (ペンネーム) | 辻村 深月 (つじむら みづき) |
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生年月日 | 1980年2月29日 |
出身 | 山梨県 |
最終学歴 | 千葉大学教育学部卒 |
作家デビュー | 2004年 |
初めて小説を書いたのは小3でホラーを書いたんだって!
天才は視点が違うね
人気作家・辻村深月さん自身は天才ではなく、秀才と自覚している
今回は人気作家・辻村深月さんが天才といわれる理由を紹介ました。
しかし辻村さん自身は過去のインタビューで、「自分は天才ではなく秀才だ」と語っています。
私は自分を「自他とも認める秀才タイプ」だと思っているんですね。天才の人たちには圧倒的に敵わない。
引用元:小説丸
締め切りを律義に守ったり求められたことをしてしまう辻村さんは、破天荒な作家への憧れもあったんだそうです。
ただ辻村さんの作品を読む読者は、その世界観に触れて「天才」と感じている方が多いです。
デビュー作から多くの人の心を動かしてきた辻村さんは、天才であることに間違いはないでしょう。